2017年7月23日日曜日

模型とプロジェクションで再開発と道路計画を考える夕べのつどいを開催しました!

昨夜、立体模型とプロジェクションを使った再開発計画や道路計画を考える夕べのつどいを開催いたしました。

西口目の前という地の利や気軽に立ち寄れるオープンスペースでの開催ということもあってか、予想以上にたくさんの方にご参加いただき、大盛況でした。

会場の様子。たくさんの方においで頂きました

会場では駅前再開発や道路計画を表現した立体模型の展示や計画概要や問題点をまとめたプロジェクション、冷たい麦茶・アイスコーヒーや子供向けにお菓子などをご用意して、気軽に立ち寄れる雰囲気づくりをして、なるべく多くの方に知っていただけるように工夫しました。

再開発・道路計画の立体模型

特に感じたのは、これまでは高齢者中心だったのが、今回は子育て夫婦など様々な世代の方が多数ご参加いただき、熱心に説明を聞いてくださったことです。

子育て世代にとっては、都心から遠くない地の利を持ちつつも、石神井公園を中心に緑豊かなで子供を安心して育てられる環境こそが石神井の魅力だと考えています。
今の再開発・道路整備計画はその魅力を高めるものとは言えません。

(南口商店街を通る現在のバス通りは、すでに整備中の公園からの132号線を通ることで大幅に改善しますので、今回の再開発・232号線計画は必要ありません)


熱心に説明を聞く様々な世代の来場者

現在進められている駅前再開発計画は地区計画で規定されている35メートルの高さ制限に対して(例外規定でも最大50メートルまで)、特例措置を適用して110メートルもの超高層ビルを建設するというものです。特例措置は、「区長が別に定める基準に適合し、市街地環境の改善に資すると認める場合は、この限りでない」(H24年施行 石神井公園駅南地区地区計画)とされている規定を適用しようとしていますが、区長はどのように「市街地環境の改善に資する」と判断するのでしょうか。

現在区は地権者とは緊密にやり取りしつつも、駅を利用する周辺住民には十分な説明をせずに(実際、今回イベントでもほとんどの方が計画をご存じではありませんでした)、計画を強引に進めようとしています。

また、232号線道路計画も問題です。昭和41年という半世紀以上前に策定されたある種、時代遅れの計画を推し進めようとしています。
せっかく駅が高架化し、南北の往来がしやすくなった駅前に幹線道路を新たに整備する必要性はあるのでしょうか。池袋駅東口をイメージすればわかるように、駅前に車中心の道路を作ってしまったら、駅利用者にとって利便性は向上するでしょうか。

談話会では計画の問題点を検証し、区に対して様々な提言を行っています。

今後もなるべくたくさんの方に関心を持っていただき、住民にとって望ましい再開発計画になるよう働きかければと思います。
(ご関心ある方は談話会事務局までご連絡ください→jaf01135(アット)nifty.com) 


2017年7月22日土曜日

模型とプロジェクションで再開発と道路計画を考える夕べのつどい

立派模型とプロジェクションを使って、現在進行中の再開発計画、232号線計画の概要や問題点を分かりやすくご説明します。

入場無料で、入退場自由で短時間の参加でもOKですので、ぜひのぞいて見てください。


        ~夕べのつどい~

日時:2017年7月22日(土)17時~20時 ※入退場自由
会場:石神井公園駅西口南側目の前 岩田歯科医院新築予定地
(冷たい飲み物とお菓子もご用意しています!)


2017年6月19日月曜日

都議会議員選挙立候補予定者に対する駅南口再開発に関する公開質問状(結果)

石神井まちづくり談話会より、都議会議員選挙立候補予定者に対して、石神井公園駅南口再開発に関する公開質問状をお送りしました
12名の送付に対して、4名より回答がありましたので掲載いたします。
残念ながら、自民党や都民ファーストの会の候補者の方からのご回答は現時点で頂けておりません。今後回答が得られましたら改めて更新いたします。

今回このような質問状を都議会議員立候補予定者に投げかけた理由は、当該計画においては、都市計画決定や再開発事業の認可など、都の判断と責任が大きく問われることになるからです。

質問①東京都の推計で、この道路が全通する一日2万台の自動車交通が予想されることをご存知ですか。

  a:詳しく知っている  b:あらましは知っている  c:あまり良く知らない
  d:全然知らない    e:関心がない

質問②これほど自動車交通が多い道路が完成すると、駅から商店街や石神井公園に向かう南北の歩行者動線に支障が生じる可能性がありますが、その点をどのように考えますか。

  a:大いに支障がある  b:少しは支障がある   c:どちらとも言えない
  d:支障があるとは思わない   e:関心がない

質問③この道路が地域を南北に分断し南口の商店街に大きな影響をもたらすのではないかとの懸念が広がっていますが、どうお考えになりますか。

  a:大きなマイナスになる b:多少はマイナスになる c:どちらとも言えない
  d:多少はプラスになる  e:大いにプラスになる

質問④この道路の開通により駅周辺は富士街道、都市計画道路132号線、232号線という3本の幹線道路に取り囲まれますが、地域の生活にどのような影響が生じると考えられますか。

  a:人が駅周辺に閉じ込められて地域の均衡ある発展の障害になる
  b:従来と大きな違いは生まれない
  c:駅周辺の利便性が向上する

質問⑤駅西口南側の市街地再開発事業は敷地面積約5,000㎡の既存商店などに都市計画をかけて一気に共同ビル(南北各1棟)に建替えるものですが、まちづくりの進め方として、こうした再開発をどう評価しますか。

 a:市街地再開発ではなく自発的な共同化や部分的な修復の積み重ねを支援すべきである
 b:駅前のイメージを一新し、道路などの整備にも貢献できる再開発を推進すべきである


質問⑥再開発ビルの高さは約110mですが、5年前に決まった地区計画は最高高さ35mで、例外規定でも50mです。110mのビル計画をどのように思いますか。

  a:地区計画の基本ルール通り35mを維持すべきである
  b:例外規定で認めている50mまでは認めても良い
  c:地区計画を緩和して110mを認めるべきである

2017年5月30日火曜日

都議会議員選挙立候補予定者に対する駅南口再開発に関する公開質問状

石神井まちづくり談話会より、都議会議員選挙立候補予定者に対して、石神井公園駅南口再開発に関する公開質問状をお送りしました。

今回このような質問状を都議会議員立候補予定者に投げかけた理由は、当該計画においては、都市計画決定や再開発事業の認可など、都の判断と責任が大きく問われることになるからです。

回答が得られ次第、こちらに掲載していきたいと思います。

石神井公園駅南口再開発に関する公開質問状(ファイルサイズ:230KB)

2017年5月2日火曜日

石神井公園駅南口西地区市街地再開発事業 第2回検討状況報告会


  • 4月27日(金)19:00より石神井公園駅前ピアレス2階において、「第2回石神井公園駅南口西地区市街地再開発検討状況報告会」が開催されました。
  • 駅前の大規模再開発・幹線道路計画という住民生活に大きな影響を与える事業にも関わらず、告知期間は10日間、告知方法も区のHPのみ、開催がGW前の平日夜という住民参加を促すような開催になっていませんでした。
  • 内容についても、駅前通りと公園通りを通る荻窪/阿佐ヶ谷行バスについて、現在着工済みの132号線(檀家を取り壊し整備中の公園より北に延びる道路)を使用するというこれまでの説明から今回突然変更し、新たに整備予定の232号線(富士街道から南口駅前を貫通させる幹線道路)に移行する案があるということを練馬区が表明するなど住民への誠意ある説明とは程遠いものでした。
  • 談話会では、このような住民不参加・大規模開発ありきの計画の見直しを求め以下の通り意見書を提出しました。


  • 次回、談話会の定例会は 6 月 4 日(日)18 時 30 分より、石神井庁舎 5 階第六会議室にて開催いたします。誰でも参加できますので、少しでも関心がある方は事前連絡不要ですので直接おいでください。



再開発事業計画(2月17日提示案)に対する検証

3月25日に開催された談話会の定例会において、練馬区及び準備組合の再開発事業計画案(2月17日説明会にて提示)について、談話会メンバーで建築士の清水氏より現行都市計画との不整合や「石神井公園らしいまちづくり」の視点から見た問題点が発表されました。

●談話会メンバー清水氏による発表資料(2.1MB)

●2月17日に提示された再開発事業計画案(練馬区HPリンク)

2017年4月27日木曜日

ディベロッパー(野村不動産)による計画

4月27日に練馬区・準備組合主催で開催された再開発事業検討状況報告会の質疑では、スケジュールは未定との回答であったにも関わらず、ディベロッパーである野村不動産の株主総会資料には2019年着工、2022年竣工の予定が示されています

野村不動産2016年3月期決算説明資料より抜粋:


この資料からは住民目線ではない、大規模再開発ありきで計画が進められていることを如実に物語っています。

緑豊かな石神井公園らしい、子供が安心して歩ける街づくりに向けて住民から声を上げていきたいと思っています。皆さまのご協力をよろしくお願いいたします。
(少しでもご関心があれば、石神井まちづくり懇話会までメールをお送りください 
 → jaf01135(アット)nifty.com "アット"を@に置き換えて送信ください)





2017年3月4日土曜日

再開発事業検討状況報告会(練馬区・準備組合共催のご報告

去る2月17日に再開発事業について、練馬区と準備組合(正式名称:石神井公園南口西地区市街地再開発準備組合)主催による検討状況報告会が開催されました。

●練馬区・準備組合より配布された計画案概要資料【4MB】



●石神井まちづくり談話会代表中田さんによる計画に対する疑問点

報告会はフラットに聞いても疑問ばかり残るものでした。
例えば、「石神井らしさ」を意識した再開発と銘打っているにも関わらず、コンセプトと再開発計画の中身は全くリンクしておらず、計画は超高層ビル建設ありきのものでした。

また、ソフト面の提案として示された「人が集まる石神井プロジェクト施策」の内容もあまりにも稚拙でした。
いまの駅前の問題点として「石神井のブランド発信力が足りない」との認識で、「そのためには①資金源、②発信力、③マンパワーを再開発事業によって獲得する」とし、その具体策の一つが、ビル内に設置される「電子広告によるイベント案内」というおよそ本気で検討しているとは思えない内容でした。スマホ時代のいま、ビルに設置される電子広告がどれだけのアピール効果があるというのでしょうか。あまりに時代錯誤的な感覚に驚きました。

南口駅前を東西に分断する幹線道路計画(補助232号線)についても、納得のできる説明はありませんでした。232号線は、昭和41年に計画された半世紀以上も前のものです。この半世紀で高齢化が進み、自動車台数も減少しており、必要性は大きく変わっているにも関わらず、改めて必要性を検証することもなく、区は計画の実施に固執しています。

補助232号線計画鳥瞰図



練馬区・第四次事業化計画(優先整備路線マップ)【2.4MB】

下記の記事などにあるように、いま進められている「超高層ビル&自動車中心の道路整備」は完全に時代遅れのものです。いまや街づくりで重視されるのは、「歩いて楽しい街づくり」であり、そのような街づくりがされている街こそが今人気を集めているのです。

感覚を楽しませる街づくり(HOME’S総研所長島原万丈氏)

また通過車両数が多い道路によるコミュニティの分断もデメリットです。

サンフランシスコ「都市街路の環境の質」

平成24年7月に策定された「地区計画」との整合性も問題です。地区計画においては、35メートル高さ制限がありますが、今回の計画では110メートルもの超高層ビルを建てる計画です。計画には、区長が別に定める基準に適合し、周辺環境への配慮がされていると認められる場合には制限を超えたビルの建設が可能とされています。
したがって、区長次第ということになります。また周辺住民の大多数が同意することが必要ですが、ほとんどの住民が本計画を知らされていない中、どのように住民の意思を確認するのでしょうか。

さらに進め方にも問題があります。
準備組合が計画を検討するための建設コンサルタントを雇う経費等はどのように賄っているのか、という会場からの質問に対して、ディベロッパーである野村不動産や前田建設工業等が立て替えているとの説明がありました。したがって、この計画が頓挫した場合、再開発を進める地権者はディベロッパーに返済する必要があるのです。
ここからも再開発ありき、超高層ビル建設ありきである問題点が見えてきます。

駅前の活性化のために一定程度の新陳代謝や再開発は必要かも知れません。道路整備も歩行者優先で安全性が確保されたものであれば否定されません。
しかし、現行の計画は再開発を推し進めたい地権者が超高層ビル建設ありきで、賑わいのある街づくりの視点は欠けています。また、ビル建設資金捻出のために、半世紀以上も前に計画された都市計画道路を整備するもので、駅利用者にとって利便性が低下する計画です。

石神井公園という素晴らしい自然を残した石神井らしい駅前開発を、住民参加のもと丁寧に進めていくことを望みます。





2017年2月12日日曜日

再開発計画の検討状況報告会の開催(2月17日(金)19時~)

先月1月31日の区議会環境まちづくり委員会で、区より示された再開発の図面が区議会議員の池尻成二氏のブログで紹介されています。
再開発計画が待ったなしの状況であることが分かります。

再開発図面(区資料「石神井公園駅南口西地区市街地再開発事業の検討状況について」より)

再開発計画に関する区主催の説明会が2017年2月17日(金)19時~20時30分に石神井公園区民交流センター(石神井公園駅ピアレスA棟2階)にて開催されますので、ご都合が良い方は参加いただければと思います。

「石神井公園駅南口西地区市街地再開発事業 検討状況報告会開催のお知らせ」

石神井公園駅南口大規模再開発の原案が示されました。石神井が超高層ビルの立ち並ぶ武蔵小杉になる恐れも。

19年末の都市計画変更素案に続き、7月には都市計画原案の説明 会がひらかれます。原案 は素案のほぼ丸写し。地域の意見は全く反映されていません。   現在、駅南側には富士街道沿いに一つだけ超高層のマンション(プ ラウド)がありますが 、これは制限のなかった時代の建物。その後の規制...